IQOS、glo、PloomTECHの税金について

加熱式たばこの税金が上がる?
ていうか、普通の紙巻きたばこより税金安かったのか・・・。
それならもう少し安くてもいいんじゃないの? って思いますが、執筆時(2017年9月)現在の税金関係のお話をまとめてみます。

以前にも書きましたが、
紙巻きたばこは440円のうち、税金は277.47円(63.1%)です。

【各社のたばこに掛かる税金】

IQOS glo Ploom TECH たばこ(メビウス)
一箱の価格 460円 420円 460円 440円
税率 49.2% 36.2% 14.9% 63.1%
1箱の税額 226.3円 151.1円 68.4円 277.5円
メーカーの儲け 233.7円 268.9円 391.6円 162.5円
メーカー名 フィリップモリス BAT JT JT

さすが、天下のJT(日本たばこ産業株式会社)。
PloomTECHなら460円のうち、391.5円も儲かりますね。
ploomの失敗、IQOSの独走もあり、なりふり構わず・・・。

というわけでもなさそうですね。
ちょっと調べてみると、税金の掛かり方が違うようなのです。

国会会議録検索システム「第4号 平成29年4月10日」より該当箇所を抜粋
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/193/0015/19304100015004a.html

紙巻きたばこにつきましては本数に応じた課税を行っておりまして、この一本の中には、葉たばこのみではなくて、例えばフィルターや紙の部分も含まれております。本数で捉えることが困難なパイプたばこにつきましては、紙巻きたばこ一本の重量、これがフィルターや紙も含めましておおむね一グラム程度であったことを踏まえまして、一グラムを紙巻きたばこ一本に換算して課税を行うこととしております。
御指摘の加熱式たばこは、パイプたばこに区分をされております。今申し上げましたとおり、パイプたばこは、その重量一グラムを紙巻きたばこ一本に換算してたばこ税を課税することとされておりまして、現在販売されている加熱式たばこにつきましては、一箱当たり葉たばこの詰められているスティックですとかカプセル、これの重量を見て、この重量に掛けて税率を出している、税金を出しているということでございまして、例えばフィリップ・モリス社の製品アイコスの例ですと、これは十五・七グラム、それからブリティッシュ・アメリカン・タバコ社の製品グローの例では九・八グラム、JT社の製品プルーム・テックの例では二・八グラムと、各社の製品の重量が異なることから税額が異なっているということでございます。

いずれにせよ、PloomTECHは税金がかなり安く、JTにとっては利益の出やすい商品でしょう。
カプセルやカートリッジなどを作成するコスト、特に設備投資にお金がかかるのでしょうから、回収できるようになるまではたばこ税の見直しは無いのかな?

しかし、このまま加熱式たばこが普及していき、且つ、喫煙人口がどんどん少なくなれば、税収は落ち込みます。
いずれ、たばこ税そのものの仕組みが見直されるかもしれませんし、喫煙者はやっぱり多額の納税を求められるのでしょうね。
たばこメーカーがぼろ儲けなのも嫌なので、税金が安い今だけでも、出来れば一箱の価格を下げてもらえないでしょうか?